立憲民主党は、政治資金パーティーを禁止するための法案を国会に提出した一方で、岡田幹事長ら幹部がパーティーの開催を予定していたことが明らかになり、27日、政治改革の議論にめどがつくまで、党執行部による開催の自粛を申し合わせました。
これについて、立憲民主党の小沢一郎 衆議院議員は28日、国会内で記者団に対し、「世間から見れば、パーティー禁止の法案を出したのに、党執行部が先頭に立って開催するとは、どういうことかとなり、信じられない。法案が成立するまでパーティーをやるということは、警察が来るまで、ぬすっとをやれみたいな話ではないか」と厳しく批判しました。
そのうえで「政治にかかるカネを集めてはいけないとなれば、政治家は金持ちしかできなくなる。有権者にはっきりわかる公明正大で公開した集め方にするしかない」と述べました。
一方、4月の衆議院の3つの補欠選挙に続いて、26日の静岡県知事選挙で自民党が敗北したことについて、「岸田総理大臣はますます衆議院の解散はできないのではないか。この調子では自民党は勝てず、野党がまとまれば過半数を取ることができる」と述べました。
立民 岡田幹事長「タイミングから見てもおかしな話 申し訳ない」
立憲民主党の岡田幹事長は党の代議士会で、政治資金パーティーをめぐる自身の対応について陳謝しました。
この中で、岡田氏は「皆さんに大変心配をかけ、地元でもだいぶ言われたと思う。政治資金パーティーを全面禁止する法案をつくり、とりまとめた時に、法案を出すこととみずからの手を縛らないことをセットで合意してもらったが、タイミングから見ても明らかにおかしな話だった。大変申し訳ない」と述べました。
そのうえで、今の国会で政治改革の議論にめどがつくまで、党執行部がパーティーの開催の自粛を申し合わせたことを報告しました。
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