自民党で参議院北海道選挙区選出の長谷川岳議員をめぐっては、北海道や札幌市などで、言動を威圧的に感じた職員が複数確認されていて、鈴木知事や秋元市長は、長谷川氏に対し対応を改めるよう申し入れています。

そのうえで北海道は、4月以降、局長級以上の職員71人を対象に、長谷川氏を含む道内選出の国会議員との面会について、聞き取り調査を進めてきました。

そして、28日に最終的な調査結果を取りまとめて公表し、2023年度の1年間に、政策などの説明で長谷川氏と面会した際、言動を威圧的に感じたと答えた職員は、調査対象のおよそ3割にあたる23人にのぼりました。

このうち、直接やり取りする中で威圧的に感じた人は15人で、同席していたほかの職員への言動を威圧的に感じた人は8人いたということです。

一方、ほかの国会議員について、言動を威圧的に感じたと答えた職員はいませんでした。

このほか、課長級以上の職員などを対象に、長谷川氏との面会のために東京などに出張した回数や費用を調べたところ、2023年度の1年間で合わせて572回出張し、費用は4948万円余りにのぼりました。

このうち、およそ2割にあたる118回は、長谷川氏との面会のみを目的としていた一方で、ほかの国会議員との面会のみを目的とする出張は、いずれも5回以下でした。

調査結果は長谷川氏本人にも伝えたということで、北海道は今後、ハラスメントの対応手順などをまとめたガイドラインを策定することにしています。

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