長谷川岳参院議員が自治体職員らに「威圧的な言動」を繰り返していた問題で、北海道は28日、出張を伴う長谷川氏との面会についての調査結果を部分公表し、2019年度から23年度にかけて、長谷川氏との「面談等」のみの目的の出張旅費として、道が2千万円あまりを支出していたことが明らかになった。

 道の集計によると19年度から23年度までの5年間の「国会議員との面談等に係る出張」は、トップの知事から「課長補佐級以下」までの職員で、のべ2165回に及び、旅費は1億7819万7330円に達した。

 うち長谷川議員との面談を他の用務と併せて行った出張回数はのべ1488回、1億2387万6329円だった。

 さらに、「長谷川議員との面談等のみの出張」に限定した場合、のべ276回、2031万9337円と、回数でも金額でも全体の1割以上を占めていた。「面談等の多い国会議員」同士での比較では、長谷川氏が22年度に「326回」と23年度に「572回」といずれも最多で、2位の議員(氏名非公表)の「148回」と「146回」よりも数倍多かった。

 道は、これらの出張について適正だったとの立場を維持しつつも、今後はオンラインなどの代替手段をより取り入れていく方針という。(松尾一郎)

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