東京都議会の定例会が29日午後、開会し、小池百合子知事が所信表明演説をした。注目された都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への立候補表明はなかった。6月12日までの会期内にも表明するとみられている。
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小池氏は所信表明で「少子高齢化や人口減少といった社会の根幹を揺るがす問題が先鋭的に現れている。今なすべきことは、東京だからこそできることを実行するスピード感、都政の動きを加速していくこと」などと述べた。
都知事選をめぐっては、立憲民主党参院議員の蓮舫氏(56)が27日、「反自民政治、非小池都政」を掲げて立候補すると表明。立憲や共産党などが支援する予定だ。
一方、小池氏に対しては28日、小池氏が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」や公明党の都議会会派、都内の52区市町村長が3選に向けた立候補を要請。会派からの要請の場で、小池氏は、翌日開会の都議会について「現職の知事として、議会の皆様にしっかりと対応していきたい」などと述べていた。
小池氏が29日の都議会冒頭で立候補を表明しなかったことについて、小池氏を支援する会派の都議は「蓮舫氏と競って表明するのではなく、どっしり構えて都議会に臨む」とし、選挙戦を前提とした議会論戦を抑える狙いが小池氏にあると分析した。
都知事選には、広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)らも立候補を表明している。
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