派閥ぐるみの裏金事件を受け、解散方針を表明している自民党安倍派は30日、東京・平河町の事務所閉鎖に向け、神棚を撤去するための神事を同所で行った。安倍政権下で隆盛をきわめ、100人に手をかけた最大派閥。だがこの日に顔を見せた国会議員は3人にとどまった。

 この日の神事には、安倍派の形式上のトップとなる座長を務め、裏金事件で離党処分となった塩谷立・元文部科学相、派閥の解散作業を取り仕切る西村明宏・国会対策委員長代行らが出席。関係者によると、同派所属の国会議員10人ほどに参加を呼びかけたが、出席者は3人だったという。

 塩谷氏は記者団に「事務所の廃止に向けて一つの区切りをつけた」と淡々と語った。一方、解散手続き終了のめどについては「事務的なことが残っておりはっきりしていない」と述べるにとどめた。(森岡航平)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。