岸田文雄首相は15日、官邸で北海道の鈴木直道知事と面会した。中国による日本産水産物の全面禁輸の影響を受けており、消費拡大への要望を聞いた。「政府として全力で支援を続けたい。少しでも事態を良い方向へ改善していきたい」と述べた。

中国は2023年8月の東京電力福島第1原子力発電所の処理水放出を受け、水産物の輸入を停止した。首相は措置の撤回を求めていく方針を強調し「先方が正確に理解するよう専門家レベルも含めて様々なレベルで意思疎通に取り組んでいる」と語った。

北海道産のホタテの国内消費が拡大していると言及し「外遊などの機会を通じてPRをしている」と訴えた。中国からの輸出先の転換にも自信を示した。

鈴木知事は「昨年と違い、今年は通年で影響を受ける懸念がある」との見方を示した。国内の消費拡大や加工支援などを求めた。

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