全国初となる投票所でのオンライン立ち会いの導入が予定されていた鳥取県智頭(ちづ)町長選と町議補選(被選挙数2)が4日、告示された。町長選、町議補選とも無投票で当選が決まり、オンラインによる立ち会い業務は実施されないことになった。

 県は、人口減などによる投票立会人の確保の難しさによる投票所の減少を食い止める狙いで、オンライン立ち会いの導入を目指している。選挙戦になった場合の投開票日1カ月前の5月9日には、本番を想定したリハーサルも行っていた。

 実施は見送りになったが、平井伸治知事は報道陣に対し、「投票所が加速度的に減っている状況を解消するきっかけになればと思っている。投票所を設置しやすい法制度作りの議論も仲間の都道府県と一緒に国に要求したい」と述べた。平井知事によると、智頭町以外にも導入を真剣に検討する県内自治体も出始めているという。(清野貴幸)

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