自民党の石破茂元幹事長は7日のBSフジ番組で、首相官邸と党に「齟齬(そご)を感じる」と述べた。岸田文雄首相が自ら衆院政治倫理審査会に出席し、安倍派議員らに弁明を促した例を挙げた。「党が動かなければ俺がやるしかないという切羽詰まった思いもあったのではないか」と首相の心情を推測した。

石破氏は党総裁選が政策を論じ合う選挙戦になるのが望ましいと主張した。小泉純一郎氏が郵政民営化を掲げた過去に触れ「それ以外に政策で争う総裁選はあまり記憶にない。いまやるべきときではないか」と語った。自らの立候補に関して言及を避けた。

かつて会長を務めた石破派(水月会)について「政策を本当に議論する集団、選挙には絶対強い集団を作りたかった」と話した。同派は2021年に解散してグループに移行した。石破氏は今国会中、同グループの国会議員らを中心に勉強会を開催している。

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