エマニュエル駐日米大使が16日、三菱重工業小牧南工場(愛知県豊山町)を訪れ、米ロッキード・マーチン社の最新鋭ステルス戦闘機F35の最終組み立ての様子を視察した。生産コストが米国内並みに低く抑えられていると評価し、「米国は日本から学んでいる。日本が米国をより良くしている」と語った。

 日米同盟のさらなる深化を確認した日米首脳会談が10日にあったばかり。2015年12月からF35の組み立てを開始した同工場について、エマニュエル氏は「まず最初にここに来たかった」と述べた。日本はF35を計147機導入する方針だが、米国では巨額の維持費や部品供給の不備などが課題となっている。

 エマニュエル氏は、年間6機を組み立てる同工場の生産コストは150機を超えるテキサス州の工場と同程度だと強調。納期も短いといい、「日本の防衛産業の創意工夫を、日米同盟の現場に持ち込めている。名古屋での改善はテキサス州でも活用されるだろう」と評価した。(前川浩之)

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