東京都議会に出席した小池百合子知事=6月12日撮影
小池知事は午後2時20分、本会議の最後の場面で登壇。「世界の動きを止めた新型コロナウイルスとの戦い、東京2020オリンピックパラリンピック競技大会の開催など、歴史に残る数々の都政に、文字通り全身全霊をかけて取り組み続けた日々でございました」と2期8年を振り返り、「所得制限を設けない018サポートなど、一連のチルドレンファーストの子育て施策は、これまでのあり方に一石を投じ、国をも動かしております」と実績を強調した。◆「100年先も全ての人が輝く東京の未来を作る」
さらに「100年先も全ての人が輝く明るい東京の未来を作ることを大義といたしまして、都民の皆様の共感を得て、確かな道筋を紡いできた東京大改革。大胆な構造改革を成し遂げてこそ達することのできる持続可能な社会の力強い歩みを今ここで止めてはなりません」と強調した。 小池知事は既に出馬の意志を固めていたが、これまで定例会見などで「議会にしっかり対応したい」などとして明言を避けていた。◆構図固まる 自民・公明は小池氏 立民・共産・社民は蓮舫氏
小池知事に対しては、自民党都連と公明党が支援方針を示している。小池知事が特別顧問を務める「都民ファーストの会」も支援する。 知事選には、立憲民主党の蓮舫参院議員=12日に離党届提出=が出馬の意向を示しており、立民、共産、社民が支援する方向。日本維新の会は12日、独自候補の擁立を断念する考えを明らかにした。 都知事選では他に、元航空幕僚長の田母神俊雄氏、元広島県安芸高田市長の石丸伸二氏ら約50人が立候補の意思を表明している。 小池知事はテレビキャスターを経て、旧日本新党から国会議員に。その後複数の党を経て自民党入りし、環境相、防衛相などを歴任した。2016年の知事選で自民、公明両党の推薦候補らを破り初当選。新型コロナウイルス禍の20年には歴代2位となる約366万票を得て再選した。(渡辺真由子)◆都議会で何を語った?小池氏の発言
定例議会の閉会に際しまして、議長のお許しを得て、一言申し上げます。東京都知事を務めまして、2期8年。世界の動きを止めた新型コロナウイルスとの戦い、東京2020オリンピックパラリンピック競技大会の開催など、歴史に残る数々の都政に、文字通り全身全霊をかけて取り組み続けた日々でございました。志を同じくする仲間に恵まれ、都議会の皆様のご理解ご協力を賜りながら、都庁職員とともに駆け抜けたこの8年、様々な分野で東京に確実な変化をもたらしております。激動の時代にありまして、広い世界の中で、この我が国の現在地を俯瞰をいたしますと、少子高齢化、人口減少、自然災害、世界的に大きく後れを取る女性活躍や、デジタル化など総力を挙げて取り組むべき課題がいまだ山積をいたしております。 だからこそ、さまざまな課題が顕在化、そして先鋭化するこの東京都政におきまして、先駆的な政策を行ってまいりました。所得制限を設けない018サポートなど、一連のチルドレンファーストの子育て施策は、これまでのあり方に一石を投じ、国をも動かしております。100年先も全ての人が輝く明るい東京の未来を作ることを大義といたしまして、都民の皆さまの共感を得て、確かな道筋を紡いできた東京大改革。大胆な構造改革を成し遂げてこそ達することのできる持続可能な社会の力強い歩みを今ここで止めてはなりません。 都民が第一、都民のため、もっと東京を良くしてまいりたい。この私の思いに共鳴する多くの方々からの要請も踏まえまして、もっとバージョンアップさせた東京大改革3.0を進めていく。その覚悟を持って7月の東京都知事選挙への出馬を決意いたしました。これからも都民のために都民とともに、もっともっと都政の発展へと全力を尽くしてまいります。改めてこれまでの都民の皆さま、そして都民の代表であられる都議会の皆さまのご理解、ご協力を賜りましたことに改めて御礼を申し上げます。誠にありがとうございました。 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。