上川陽子外相は16日午後、イランのアブドラヒアン外相と約50分間、電話会談した。同国のイスラエル攻撃について「中東情勢をさらに一層悪化させるものだ」と指摘。「深く懸念しており、このようなエスカレーションを強く非難する」と伝えた。
上川氏は「現在の状況は、イランやイラン国民はもちろんのこと、わが国を含めた国際社会全体の利益にならない」と表明。緊張の高まりを防ぐ必要があるとして自制を強く求めた。
上川氏は中東地域の航行の安全確保を要請。在留邦人保護への協力も求めた。両外相は引き続き意思疎通していくことで一致した。
この後、上川氏はイスラエルのカッツ外相と電話会談。これ以上緊張が高まれば制御不能な状況になりかねないとして、自制を強く求めた。在留邦人保護への協力も要請し、カッツ外相は「最大限協力する」と応じた。
記者会見する上川陽子外相=16日午後、外務省
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