主要7カ国首脳会議(G7サミット)出席のためイタリアを訪問中の岸田文雄首相は14日、インドのモディ首相ら参加国首脳と相次ぎ会談し、関係や連携強化を確認した。

 モディ首相はインド総選挙で勝利し、3期目を始動させたばかり。岸田首相は年内を予定するモディ氏の来日を念頭に「両国の関係を一層多様化・深化させていきたい」と強調。台頭するグローバルサウスの筆頭格とされるインドとの協力を深めることで一致した。

 岸田首相はまた、イタリアのメローニ首相とも会談。自衛隊とイタリア軍が物資などを融通し合う「物品役務相互提供協定(ACSA)」の交渉を始めることで合意した。両氏は外交、安全保障、経済安保など7分野で協力強化を掲げるアクションプラン(行動計画)を発表。両国の外務省による協議を年1回の「戦略対話」として制度化することなどを盛り込んだ。また、日本、イタリア、英国で進める次期戦闘機の共同開発をめぐっても、緊密な連携を確認した。

 首相はこの日、カナダのトルドー首相、欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長らとも懇談した。

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