▼政策活動費 政党が議員に支出する政治資金。党での役職に応じて党勢の拡大や政策立案、調査研究の目的で使われる。政治資金規正法で政策活動費の定義がなく、具体的に何に使ったのかを公表する義務がなかったため「ブラックボックス」とも呼ばれてきた。二階俊博氏が自民党幹事長に在任していた5年間で50億円を受け取っていたことが批判の対象となった。
自民党は使途を公開してこなかった理由を①個人のプライバシー②企業・団体の営業秘密③党の運営方針を他の政治勢力や外国にみられないようにする――などと説明する。規正法の改正で、政策活動費は項目ごとに支出した金額を「年月」単位で公開することを盛り込んだ。
議員が何に使ったのかを政党に報告する。政党は議員の報告に基づいて政治資金収支報告書に記載し、総務省などに提出する。10年後に領収書などを公開すると改正法の付則に盛ったが、公開のあり方や年間の支出上限、監査を担う第三者機関などの論点は先送りした。領収書の一部が黒塗りで公開される可能性もある。
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