東京都知事選が20日告示され、午後1時時点で過去最多の51人が届け出た。人口1400万人超の首都のトップを決める17日間の選挙戦は、小池百合子氏(71)による2期8年の都政への評価が最大の争点。大型給付を柱とする子育て支援などを進めてきた小池都政の継続か転換かが問われる選挙となる。投開票は7月7日。
主な候補者は、小池氏のほかは、いずれも新顔で、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)、AI(人工知能)エンジニアの安野貴博氏(33)、タレントの清水国明氏(73)、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)、前立憲民主党参院議員の蓮舫氏(56)。6人のうち、清水氏は諸派公認で、他の5人は無所属。
小池氏は、推薦・支持ではないが、自民、公明両党と、自身が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」の支援を受ける。国民民主党都連は支持を決めた。
一方、告示直前に立憲を離党した蓮舫氏も、政党の推薦・支持は受けないが、同党や共産党、社民党が支援する。小池氏と蓮舫氏による、事実上の与野党対決の構図で、選挙結果が国政に影響する可能性がある。
都選挙管理委員会によると、19日までに、立候補に向けた都選管による事前審査を54人が済ませており、20日午後にかけて候補者がさらに増えるとみられる。都知事選の候補者数は、これまで、20年の前回選挙での22人が最多だった。今回は、政治団体「NHKから国民を守る党」がポスター掲示枠を事実上「販売」するなどしたため、立候補が大幅に増えた。(伊藤あずさ)
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