20日の衆院本会議で、岸田文雄内閣に対する不信任決議案の賛成討論を述べていた立憲民主党議員に対し、自民党議員が「日本酒は(配って)いいのか」などと大きな声でヤジを飛ばし、一時議場が騒然となる場面があった。

 ヤジを飛ばしたのは、自民党派閥の裏金作りに関与し、564万円の不記載があった自民の細田健一氏(新潟2区)。地元の会合で日本酒を配った立憲の梅谷守氏(旧新潟6区)を念頭にしたものとみられる。立憲の後に賛成討論に立った教育無償化を実現する会の斎藤アレックス氏が、「この期に及んで反省の色がみえない。ヤジを飛ばすことに注力するのではなく、真摯(しんし)な態度で本会議に臨んでほしい」と苦言を呈する場面もあった。

 細田氏は朝日新聞の取材に対し、ヤジを飛ばした理由について、「(政治とカネの問題は)議会人全員が反省すべきだという趣旨だった」と話した。

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