東京都知事選が告示された20日、1人の候補者のポスターが波紋を呼んだ。都内各地に設置されたポスター掲示場に、性的なポスターが貼られたためだ。

 同日夜、警視庁は同庁本部に候補者本人を呼び出し、都迷惑防止条例違反(ひわいな言動)に当たるとして口頭で警告を出した。同庁によると、女性と思われる人物の裸体や臀部(でんぶ)が強調されていることが条例違反に当たると判断したという。

 候補者は、同庁本部前で報道陣の取材に応じ、「ポスターのいくつかの種類が都迷惑防止条例に違反する可能性があるということで警告をいただいた。速やかにはがすように求められたので、それに従ってはがしていく」と述べた。一方で「合法の範囲だと思っていた」「性的な表現の自由も強く保障するべきだと思っている」などとも話した。

 その後、候補者は、東京都新宿区のポスター掲示場に向かい、警告対象となったポスターをはがした。ほかの掲示場のポスターもはがすという。

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