静岡県知事選への出馬を表明した元県副知事の大村慎一氏と前浜松市長の鈴木康友氏は17日、自民党県連の幹部らに自らの政策を説明した。自民側は事前に13項目の質問状を送っており、終了後の取材では「2人とも自民県連の求める方向性と大きく異なることはなかった」(幹部)と話した。聞き取った内容も含めて、どちらを支援するのか18日の議員総会や役員会に諮る。
質問状の内容は辞職する川勝平太知事の県政の評価やリニア中央新幹線、子育て政策、地域経済活性化など。大村氏は政策説明後、報道陣に「県民1人当たりの所得向上や中小企業を含めた生産性向上を訴えた」と強調。デジタル人材を育成する大学創設なども説明したとする。
鈴木氏は経済政策について「市長時代も取り組んだスタートアップ誘致を県全体に広げたいと話した。特に伊豆は移住を含めた可能性がある」と述べた。県中部の製造業の発信力を高める取り組みや、浜松市内の新野球場構想なども語ったという。
川勝県政への評価について鈴木氏は「仮に私が知事になれば別人格。継承ではなくゼロベースでやっていく」と答えた。大村氏は「(スローガンに)対話と実行を掲げており、全く異なるスタイルで仕事を進める」とした。
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