政府は21日の閣議で、少子化や貧困など、子どもに関係する3分野の白書を一本化した初めての「こども白書」を決定した。困窮家庭の子どもに向けた学習支援や自殺対策など、各分野の先進事例を取り上げた。

 困窮家庭について白書は、子どもたちが学習の機会を十分に得られなかったり、進学を諦めざるを得なかったりしていると指摘。企業の寄付などで創設した基金を活用して学習を支援し、進学につなげている高松市のNPOを例に挙げ「政府として、草の根で活動する団体の支援を通じ、子どもの未来を応援する」とした。

 2022年の小中高生の自殺者数は514人で過去最多だった。

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