東京都知事選(7月7日投開票)は22日、告示後初の土曜日を迎え、候補者たちは都内各所を駆け回った。「伝統保守」を掲げる元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)は、明治神宮につながる表参道の駅前でも街頭演説をした。

選挙カーの上で演説する田母神俊雄氏=6月22日午後3時50分、東京・表参道駅前で

午後3時半から表参道駅前で行った街頭活動で、神宮外苑の再開発計画に言及し、「神宮の森は都民にとって非常に神聖な森。残すべきだ」と訴えた。「ほとんどの都民が知らない間に決められちゃってんですよ」とも指摘し、都民の意見を政策に反映させるため、AIを活用した目安箱の設置を掲げた。「国益を守る、都民を守るために、都知事がたたかわなければならない」と叫ぶと、約100人の聴衆から拍手が起こった。 演説が終わると、田母神氏との握手を求める人たちで順番待ちの列ができた。犬を連れた渋谷区の女性(48)は「田母神さんはもともと自衛隊にいたこともあり、防衛力にも期待できる。応援しています」。報道陣に手応えを聞かれた田母神氏は「グッドです」と笑顔だった。

支援者と握手する田母神俊雄氏(中)=6月22日午後4時13分、東京・表参道駅前で(三宅千智撮影)

田母神氏はこの日、豊島区の池袋駅前や渋谷区の原宿駅前などにも繰り出した。陣営スタッフは「休日に人が多く集まりそうな所を選んだ。熱心に聞いてくれる若者もいる」。池袋駅での演説には親交のあるタレントのデヴィ・スカルノ夫人も駆けつけた。(三宅千智) 

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