岸田文雄首相は17日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の無人探査機「SLIM(スリム)」と次世代型大型ロケット「H3」2号機の開発責任者と官邸で面会した。プロジェクトの成功を受けて「宇宙時代の幕開けを実感した」と語った。
JAXAの山川宏理事長とSLIMの坂井真一郎プロジェクトマネージャ、H3の岡田匡史前プロジェクトマネージャの表敬を受けた。SLIMは1月20日に日本初の月面着陸、H3は2月17日に打ち上げにそれぞれ成功した。
首相はSLIMのデータが米国主導で月を有人探査する「アルテミス計画」に生かされる期待を示した。H3の成功については「宇宙利用開発はロケットという輸送能力があってこそプロジェクトが進められる。輸送能力の強化は宇宙政策における最大の課題だ」と強調した。
10日の日米首脳会談では宇宙分野に関して、日本人の宇宙飛行士2人を月面着陸させることや、トヨタ自動車などが開発する有人月面探査車を運用することが決まった。「日本に対する米国の期待の大きさも強く感じた」と話した。
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