自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け解散方針を決めている二階派(志帥会)が24日までに、東京・平河町に置いていた事務所を事実上閉鎖した。同派関係者によると、原状回復工事を経て、7月末日までに貸主へ引き渡す予定。解散を表明している4派閥のうち森山、岸田両派に続く動きとなるが、解散手続きの進捗具合にはばらつきがある。  党内全6派閥はそれぞれ国会近くに事務所を構え、毎週木曜日に開く定例会合の会場や、所属議員の親睦の場などとして活用してきた。二階派は事務所内にあった事務机やいすなどの運搬を完了。解散式などの行事は実施せず、21日に閉鎖した。  1月の党改革の中間報告は派閥から「カネと人事」の機能をなくすとした。岸田派を皮切りに事件の渦中となった安倍派、二階派が続き、森山派も解散方針を表明した。  一方、麻生派を率いる麻生太郎副総裁は派閥解散を否定。通常国会が事実上閉幕した21日にも所属議員が集まり会合を開いた。茂木派は政治団体を解消した上で、政策集団としての活動は維持する方向だ。


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