自民党安倍派の裏金問題で党の役職停止処分(1年間)を受けた堀井学衆院議員(52)=比例北海道ブロック=は25日、北海道庁で記者会見を開き、「内閣府副大臣を辞職せざるをえなかったことや政治資金問題で度重なる不祥事を起こし、政治家としてけじめをつける」と述べ、次期衆院選に立候補をしない考えを表明した。一方で、任期満了まで議員を続けるとし、離党も否定した。堀井氏は4期目。2021年の前回衆院選では北海道9区で敗れたが、比例で復活当選していた。

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 堀井氏の周辺では、裏金問題だけではなく、地元事務所の秘書が政治資金を使い込む横領事件が発生。堀井氏はこれらについて「男として人間として、自分自身が許せなかった」と述べ、不出馬の理由だとした。ただ、日頃の政治活動では、SNS発信を重視しつつ、地元事務所の閉鎖を続けるなどした結果、自民党関係者の間で「地元での政治活動を軽視している」などの不満が渦巻き、支持基盤をまとめきれなくなっていた。

 堀井氏が支部長を務める党道9区支部は29日に総会を予定しており、堀井氏の立候補断念を確認し、小選挙区で公認候補者となる後任を公募で選ぶ方向で調整に入る。(松本英仁、松尾一郎)

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