自民党の茂木敏充幹事長は30日のフジテレビ番組で、党総裁選は多数の候補者で争うのが望ましいとの認識を示した。「自民党にはいろんな人材がいると国民に知ってもらうことが大切だ」と語り、国家像や政策を競うべきだと主張した。

茂木氏は「首相になってやりたい仕事があるのは間違いない」と述べた。総裁選への出馬に意欲をにじませ「夏の間によく考えたい」と改めて発言した。「一般的に7月、8月は夏の間だろう」と話したが、判断時期の明言を避けた。

経済や安全保障の政策に関して「言うべきことを言うべきタイミングでちゅうちょなく言っていきたい」と力説した。総裁選をにらみ政策提言を増やす考えとみられる。ライドシェアや副業の全面解禁を重ねて提起した。

改正政治資金規正法の内容を巡り、岸田文雄首相と茂木氏、麻生太郎副総裁との間に溝ができたとの見方がある。茂木氏は「政治資金の問題で意見の違いはあったがこれからも3人でしっかり連携し党運営を進めたい」と強調した。

政府は8〜10月に電気・都市ガス料金への補助を再開すると決めた。茂木氏は7月が補助の対象期間から外れたことに関し、政府の準備不足を指摘した。「(首相)官邸と関係省庁でもっと緊密に調整や連絡をする必要がある」と言明した。

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