ラストサンデーで聴衆に支持を訴える蓮舫氏=6月30日午後4時58分、東京・新宿駅前で(須藤英治撮影)
「都は婚活事業に予算を使っているが、私は結婚しないと決めた人も、(同姓)パートナーと暮らす人も、選択的夫婦別姓が実現するまで婚姻届を出さないカップルにもフェアに支援する都知事になりたい」と多様性を訴えた。 その後、同じ場所で若者を支援する別の団体の主催イベントにも参加。古巣の立憲民主党関係者は、「党が中心にやる演説よりも幅広い層の人を集められる」と狙いを明かす。◆愛犬と一緒にインスタライブも
課題は20~30代の若者票。街頭演説は1日1~2回だが、新宿、渋谷、立川など多くの聴衆を集められる主要駅前を会場に選ぶ。演説後、本人や支援者が交流サイト(SNS)に、駅前の広場がびっしりと聴衆で埋まっている動画や写真を頻繁に投稿。盛り上がっている様子を視覚化し、拡散させる。インスタグラムの生配信では、愛犬と戯れながら視聴者の質問に答えるなど親しみもアピールする。雨の中、蓮舫氏の演説を聞く人たち=6月30日午後4時51分、東京・新宿駅前で(須藤英治撮影)
派閥パーティーの裏金問題に揺れる自民党から支援を受ける現職の小池百合子氏(71)を、一貫して批判してきた。情勢調査で劣勢が伝わると、6月29日には新公約として神宮外苑の再開発計画の是非を問う住民投票の実施を発表し、「意思決定がブラックボックスになっている。小池都政の負の象徴」と訴えた。 街頭では遊説の機会が少ない小池氏を意識し、「会いに行ける蓮舫」を連呼する。ライバルとの対立軸を強め、巻き返しを図る。(原田遼) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。