防衛省は2日、「サイバー人材総合戦略」を発表した。陸上自衛隊に2025年度からサイバー分野の試験区分を新たに設け、入隊段階からキャリアを積ませて指揮官を育成。民間との間で人材が行き来する「リボルビングドア(回転ドア)」も推進し、高度な技能や知見を持つ要員を確保する方針を盛り込んだ。

木原稔防衛相は2日の記者会見で「サイバー人材確保は喫緊の課題だ。サイバー分野で働き続けたい隊員の要望に寄り添えるようなキャリアパスを明確化した」と強調した。

指揮官以外にも専門性を有する隊員を育てるため、自衛隊の内外での教育・研修に重点を置くコースを新設。予備自衛官に関し、「システム防護」の技能分野を「サイバー」に改め、募集活動を強化する。サイバー分野の要員については体力要件の緩和を検討する。

記者会見で「防衛省サイバー人材総合戦略」を発表する木原稔防衛相=2日午前、防衛省

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