9月の自民党総裁選に立候補の意向を固めている石破茂元幹事長(無派閥)は4日、福岡市で講演し、「『日本の国はこれでいいのか』という思いは日々強くなる。この国をどうするかということはきちんと考えたい」と述べた。総裁選への意欲を改めて強調した格好だ。

 石破氏は、派閥の裏金事件を受けて通常国会で成立した改正政治資金規正法を念頭に「政治改革はあれで終わりではない」と述べた。そのうえで、公職選挙法が適用されない総裁選では多額の資金が飛び交うとの指摘を踏まえ、政党の党首選にも何らかの法規制が必要との考えを示した。

 講演会を主催した山崎拓・元副総裁は5月、小泉純一郎元首相ら小泉政権で要職を務めたメンバーによる会合に石破氏を招待し、「総裁選に立つべし」と背を押した経緯がある。石破氏の講演後に登壇した山崎氏は「総理候補として、いの一番に石破さんを推薦する」と参加者に支援を呼びかけた。(森岡航平)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。