【プノンペン共同】上川陽子外相は6日、カンボジアの首都プノンペンで演説し、両国が連携し、ロシアの侵攻が続くウクライナなど第三国を対象に地雷対策支援を実施する方針を表明した。「カンボジアは地雷に苦しんだからこそ、対人地雷の非人道性の啓発に貢献できる」と強調。今月前半、ウクライナに大型地雷除去機を供与し、カンボジアで機材の使用方法の研修を行うと説明した。
支援はカンボジアの知見を共有し、日本企業が開発した地雷探知機や人工知能(AI)を使った地雷埋設位置予測システムなどの技術を活用する。上川氏は日本の政府開発援助(ODA)で地雷除去を進めている「地雷対策センター」も視察した。
6日にはソック・チェンダ・サオピア副首相兼外相と会談し、国道改修のための円借款と、日本への留学支援向けの無償資金協力に関する書簡に署名した。
フン・マネット首相を表敬訪問し、前首相のフン・セン上院議長とも面会した。
1993年4月に同国で国連平和維持活動(PKO)に参加中、殺害された国連ボランティア中田厚仁さんの慰霊碑を訪れ献花した。
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