海上自衛隊で遭難した潜水艦の救助任務などにあたる隊員が、実際には潜水していないのに手当を不正に受け取っていた疑いがあることがわかった。海自トップの酒井良海上幕僚長が9日の記者会見で調査を進めていることを明らかにした。

不正受給の総額は数千万円に上るとみられる。近く関係する数十人を処分する方針だ。定期的な部隊の監査で発覚し、2022年9月から調査を始めた。

海自では安全保障に関する「特定秘密」の不適切な扱いや、潜水艦乗組員らに対する川崎重工業の金品提供問題が発覚している。

酒井氏は一連の海自の不祥事について「組織のトップとして非常に重く責任を痛感している。今後、対策を講じて再発防止に努めていきたい」と語った。

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