日韓両政府の防衛当局は10日、レーダー照射問題で再発防止策に両国が合意したことを受け、約9年ぶりに実務者対話を再開した。東京都内で開催し、北朝鮮の動向などの地域情勢について意見交換したほか、今後の防衛交流の進め方などについて協議したという。

 防衛省によると、安藤敦史・防衛政策局次長と韓国の李承範(イスンボム)・国防部国際政策官らが出席。開催は2015年8月以来となる。

 レーダー照射問題は18年、韓国海軍の駆逐艦が海上自衛隊の哨戒機に火器管制レーダーを照射したと日本側が主張したが、韓国側は否定。今年6月の日韓防衛相会談で、照射の事実認定には触れずに再発防止に合意し、防衛当局間の交流再開でも一致していた。(田嶋慶彦)

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