自衛隊では複数の艦艇などで、国の安全保障にかかわる「特定秘密」の情報を資格のない隊員に取り扱わせていたとして、海上自衛隊トップの海上幕僚長が辞任する意向を示しています。

これを受けて11日、特定秘密保護法の運用を監視する衆議院の情報監視審査会が非公開で開かれ、防衛省が事案の概要について報告しました。

防衛省は12日、事案の詳細と関係者の処分を発表することにしています。

審査会は去年1月、海上自衛隊の幹部が「特定秘密」が含まれる情報をOBに漏らした問題を受け、当時の浜田防衛大臣に対し、情報保全体制の改善が必要だとして勧告を行っています。

審査会のあと、会長を務める岩屋元防衛大臣は記者団に対し「事案が相次いでいることは極めて遺憾で、防衛省には猛省してもらわなければならない。あす防衛省が処分などを公表すると聞いているので、それを踏まえできるだけ速やかに審査会をもう一度開催し、厳しく対応したい」と述べました。

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