海上自衛隊で「特定秘密」の違法な運用が常態化していた問題で、衆院情報監視審査会が11日、非公開で開かれ、与野党議員が防衛省から説明を受けた。同省は12日に海自隊員らの潜水手当の不正受給、パワハラなども含めて関係者の処分を発表する予定。

 岩屋毅会長(自民)は審査会終了後、記者団に「極めて遺憾だ。これまでも同様の事案があり、審査会として勧告してきた。それにもかかわらず再び起きた。厳しく対応しなければいけない」と語った。近く再び開催し、防衛相に対する勧告などの対応を検討する。

 同審査会は2014年施行の特定秘密保護法に基づき、特定秘密の運用を監視。昨年1月、海自の元幹部の特定秘密漏洩(ろうえい)をめぐり、初の勧告を防衛相に出した。

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