小池百合子知事が12日、3選後初の定例記者会見に臨み、多数の樹木伐採に批判がある明治神宮外苑地区の再開発事業者から樹木保全策が提出されれば「法令に基づいて適切に対応する」と述べた。再開発事業は、知事選でも議論の焦点となった。

 都は昨年9月、事業者に、高木の伐採開始前の保全策提出を求めた。知事は「(事業者が)精査中と聞いている」とし、1年近く経過したことについて「都がスケジュールを決めているものではない」などと述べた。

 知事選で、性的な選挙ポスターや、候補者が肌を露出させた政見放送があったことなどを念頭に、「忌避感と言いましょうか、嫌悪感を抱く方々が残念ながら多かった。民主主義のプラットフォームであるべき選挙に、非常に影響が大きかった」と述べた。一方、一部の候補者が掲示場の枠外にポスターを貼る事態となったことは「選管にお聞きいただければ」と述べただけだった。

 また、久元喜造・神戸市長が11日に「東京さえよければいいという、地方の衰退に結びつく施策を展開している小池都政を終わらせて欲しかった」と発言したことに、「パイの切り分け議論ばかりしていると、よけい国が縮んでしまう。地方がそれぞれの財源・権限も含めて本当の意味の地方自治を繰り広げていくことが何よりも必要」と主張した。(本多由佳、土舘聡一)

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