栃木県小山市長選が21日投開票され、無所属現職の浅野正富氏(67)が、無所属新顔で前市議の小川亘氏(56)を破り、再選を果たした。当日有権者数は13万4245人。投票率は過去2番目に低い38.42%(前回44.72%)だった。

 2人とも政党からの推薦を受けず「市民党」を掲げたが、浅野氏は立憲民主党の国会議員や国政野党系の市議・県議に支えられ、小川氏は自民党系と公明党の市議・県議、自民の国会議員の支援を受け、事実上、国政与野党の対決となった。

 浅野氏は田園環境都市のまちづくりを基本に掲げ、「市民のより良い暮らしを実現する」と訴えた。財政再建や政策の実現などの実績を強調。「市民が主役の市政にする」と市民の要望に応えて施策を進めることを主張し、支持を広げた。

 小川氏は現市政を「停滞」と批判。街の活性化策に小山駅周辺の再開発を挙げ、コンベンションセンターの整備を主張したが、及ばなかった。(上嶋紀雄)

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