東京都の小池百合子知事は19日の定例会見で、衆院東京15区補選(28日投開票)で支援している無所属新人の街頭演説が、他陣営から妨げられたとして「これまでに経験したことがない選挙妨害が発生している。選挙のあり方について法律上見直していただきたい」と訴えた。

記者会見する小池百合子都知事=19日、都庁で

 小池氏によると、告示日の16日、応援に駆けつけた街頭演説場所に、他陣営の候補者が街宣車とともに現れた。演説を大音量で遮ったり、演説会場近くの電話ボックスに上がったりなどの迷惑行為を繰り返したという。18日には、この陣営関係者が選挙区外にある小池氏の自宅前を訪れて大音量で罵声を上げていたといい「選挙活動の範囲を逸脱している」と憤った。   ◇   捜査関係者によると、警視庁は18日、衆院東京15区補選で他陣営の選挙運動を妨害をしたとして、諸派の代表らに、公職選挙法違反の警告を出した。  複数の関係者によると、この代表らは補選が告示された16日、東京都江東区のJR亀戸駅前で、約50分間にわたりマイクでやじったり、車のクラクションを鳴らしたりして、無所属新人の演説を妨害したとみられる。  都道府県警は公選法違反を確認した場合、当事者に違反を止めるよう警告を出し、悪質な違反は摘発するなどの対応を取っている。 

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