立憲民主党の泉健太代表は24日の記者会見で、日本維新の会の馬場伸幸代表と前夜に会食した際、自民党に代わる政権の樹立に向け、連携を呼びかけたと明らかにした。しかし、馬場氏からはともに政権を担う意向は示されなかったという。泉氏は今後も呼びかけを続ける方針だ。

 泉氏と馬場氏は23日夜、都内の日本料理店で約3時間にわたって会食した。泉氏はこの日の会見で、馬場氏との会合について問われ、「維新は、自民党と立憲に対して等距離。どこが過半数を得るのかをにらみながら、政策を進めようとしている」と語り、連携に期待をにじませた。泉氏はかねて「自民党に代わる政権をつくる覚悟を問いたい」と述べており、野党党首との会談に意欲を示していた。

 一方の馬場氏は、これまで「立憲をたたきつぶす」などと立憲批判を繰り返してきた経緯がある。泉氏との会合後、取材に応じた馬場氏は「国会が終わった打ち上げ」と説明。立憲との選挙区調整については、「うちはそれはやらないと言っている。泉代表もよく分かってくれていると思う」と話した。

 また、維新の藤田文武幹事長は24日の会見で、「立憲に厳しいコメントをしてきたが、我々は自民党に近いかというとそうでもないし、立憲が100%嫌いかというとそうでもない」と語った。

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