岸田文雄首相は26日、首相官邸で開いた政府与党政策懇談会で2025年度予算の概算要求基準について与党に説明した。「構造的賃上げの実現や官民による投資拡大、少子化・こども政策、防衛力の抜本的強化など重要な政策課題に必要な予算を重点的に振り向ける」と協力を求めた。
概算要求基準は各省庁が翌年度の予算要求を財務省に出す際のルールだ。2025年度は物価高騰対策などの政策には金額を示さない「事項要求」を認める。重要政策には4兆円規模の特別枠も設ける。
与党の了承を前提に月内にも閣議了解する。各省庁は8月末までに政策と必要な金額を提出し、年末にかけて金額を決める。
首相は「経済成長と財政健全化をともに進めていくため、重要かつ困難な課題に対応しつつ歳出改革努力の継続も重要だ」と強調した。
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