日米豪印4カ国の戦略対話「QUAD(クアッド)」の枠組みによる外相会合が29日午前、東京都内で開かれた。上川陽子外相は「国際秩序が挑戦にさらされる中、自由、民主主義といった価値を共有する4カ国が『法の支配に基づく自由で開かれたインド太平洋』の実現に向け協力していくことがますます重要だ」と呼びかけた。

 会合では、南シナ海や東シナ海での中国の海洋進出や北朝鮮による核・ミサイル開発、ロシアによるウクライナ侵略などを協議。中国などを念頭に「力による一方的な現状変更の試み」への反対を確認する見通しだ。

 クアッドの外相会合は昨年9月以来、8回目。米国主導の多国間協力の枠組みで、上川外相のほか、米国のブリンケン国務長官、豪州のウォン外相、インドのジャイシャンカル外相が参加した。(松山紫乃)

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