「クアッド」外相会合の冒頭、撮影に応じる(左から)インドのジャイシャンカル外相、上川外相、オーストラリアのウォン外相、ブリンケン米国務長官=29日午前、東京都港区の飯倉公館(代表撮影)

 日本、米国、オーストラリア、インド4カ国の協力枠組み「クアッド」は29日、外相会合を東京都内で開き「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、海洋秩序の維持・強化へ協力していく方針で一致した。会合後に共同声明を発表。中国の海洋進出を念頭に、東・南シナ海情勢への深刻な懸念を表明し「力や威圧により現状変更を試みる一方的な行動に強く反対する」と明記した。

 声明では「軍事化や南シナ海での威圧的、脅迫的な操船に重大な懸念を表明し続ける」と強調。インド太平洋地域で海洋状況把握の取り組みを強化する方針を示した。

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