参院外交防衛委の閉会中審査で答弁する上川外相=30日午後

 上川陽子外相は30日、参院外交防衛委員会の閉会中審査で、在沖縄米兵による性的暴行事件を巡り、日米両政府が1997年に合意した通報手続きについて「詳細は把握していなかった」と認めた。外務省事務方からの報告は事件の概要のみだったとし「問題になった段階でフレームワークの流れをしっかり把握した」と語った。立憲民主党の小西洋之氏は「監督責任を果たせず、外相の資格がない」と辞任を要求した。

 外務省の有馬裕北米局長は、同省から沖縄県への情報伝達の有無に関し、首相官邸に報告していないと明らかにした。事件の概要は事務方が官邸関係者に説明し、岸田文雄首相と林芳正官房長官に伝えられたとした。

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