9月の立憲民主党の代表選をめぐり、枝野幸男前代表(60)は30日、小沢一郎衆院議員と東京都内で会談した。枝野氏は立候補の意向をすでに周囲に伝えており、党内に影響力を持つ小沢氏に意向を伝えたとみられる。

 枝野氏は、党内最大グループ「サンクチュアリ」創設者の赤松広隆・元衆院副議長(2021年引退)に立候補の意向を伝えるなど、水面下での動きを活発化させている。関係者によると、枝野、小沢両氏は、次期衆院選の政権交代が必要だとの認識で一致したという。

 小沢氏は、枝野氏が2021年衆院選惨敗の責任を取って辞任した経緯から、周囲に「(枝野氏は)辞めたばかりで、また出るというのはどうか」と語っており、枝野氏を支援するかは不透明だ。

 一方、党内には旧立憲を立ち上げた枝野氏に「リベラルの旗印」として期待する声もあり、25日には立憲所属の地方議員約20人が枝野氏と国会内で面会。再登板を求める声が相次ぎ、枝野氏は「熟慮している」と応じたという。(大久保貴裕)

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