兵庫県の斎藤元彦知事らを元西播磨県民局長の男性が内部告発した問題をめぐり、斎藤元彦知事を支えてきた側近の一人の小橋浩一理事が8月1日付で総務部付に異動することが、県関係者への取材でわかった。本人の希望による降格で、告発問題に端を発した県政の混乱への対応による体調不良が理由とみられる。
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既に片山安孝副知事が7月31日付での辞職を表明しており、相次ぐ幹部の離任で県政運営に影響する可能性がある。
小橋理事は県総務部長などを経て今年4月、知事、2人の副知事に次ぐ立場の理事に就任したばかりだった。斎藤知事が同月、人口減対策のために新設した「若者・Z世代応援推進本部」を担当していた。
県関係者によると、「重要施策の調整が難しく、職責を果たせないと自ら判断し、降格の異動になった」という。
元県民局長の内部告発文書は、小橋理事を含む県幹部が2021年7月の知事選で斎藤氏に投票するよう事前運動をした、と指摘していた。斎藤知事は6月の記者会見で「私から投票依頼などをしたことはない」と関与を否定。複数の県関係者によると、小橋理事も周囲に「絶対にしていない」などと否定していたという。(島脇健史)
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