偽造されたマイナンバーカードで本人になりすまし、携帯ショップでスマートフォンをだまし取られる事件などが相次いだことを受け、デジタル庁が偽造を見抜くためのスマホ用アプリを開発した。8月下旬から一般向けに提供を始める予定。
マイナカードのICチップを読み取ると、券面にある顔写真や氏名などの情報がスマホ上に表示される仕組み。携帯電話の契約や金融機関の口座開設時の利用を想定しており、お店側は表示された情報で本人確認できる。スマホ内に個人情報は保存されない。
河野太郎デジタル相は1日、アプリの実証実験をしている東京都渋谷区内の三井住友銀行の店舗を視察し、「チップの読み取りが早くスムーズだった。利用者に負担をかけずに安全性が高まる」と話した。
全国で偽造マイナカードによる事件が起きており、政府は6月の犯罪対策閣僚会議で、対面時の本人確認の際に身分証のICチップ読み取りを義務づける方針を示した。デジタル庁は、運転免許証のIC読み取りアプリの開発も検討しているという。(神野勇人)
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