防衛省・自衛隊では、潜水手当の不正受給や、国の安全保障に関わる「特定秘密」をめぐる違反などで200人以上が処分されたほか、手当を不正受給した元隊員が去年11月に逮捕されたことが先月まで、木原防衛大臣に報告されていませんでした。
防衛省は幹部による不適切な対応を指導・是正できなかったとして2日、増田和夫事務次官を、口頭による厳重注意の処分にしました。
増田次官は「特定秘密」をめぐる違反を受けて先月も「訓戒」の処分を受けています。
また、防衛大臣を補佐する立場として対応が不適切だったとして、先月退官した三貝哲・前人事教育局長を訓戒相当にしました。
防衛省は「一連の事案は、国民の信頼を裏切る決してあってはならないことで、改善策を講じて信頼を取り戻していく」としています。
立民 泉代表「厳重注意では甘い」
立憲民主党の泉代表は記者団に対し「シビリアンコントロールが重要な組織にもかかわらず、逮捕について防衛大臣に報告せず、重要案件を軽視している。大変、問題がある対応で、厳重注意では甘い。より重い責任をとってもらう必要がある」と述べました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。