岸田文雄首相は6日午前、広島市で記者会見し、9月に想定される自民党総裁選に出馬するかどうかの問いに対し「経済、外交はじめ先送りできない課題に結果を出すべく全力で取り組んでいる。今の段階でそれ以上言うことはしない」と述べ、明言を避けた。
首相は「大変重要な総裁選だ。開かれた総裁選が望ましい」とも語った。党内では選挙期間を十分に取ることや、公開討論会の実施を求める声が出ている。
総裁選について、首相は「自民党の刷新に向け議論を深めなければならない」と指摘。「外交、経済、社会をはじめ骨太の政策が真剣勝負で論じられなければならない」と語った。
日米両政府は外務・防衛担当閣僚による先月の安全保障協議委員会(2プラス2)に合わせ、「核の傘」提供を含む拡大抑止に関する閣僚会合を初めて開いた。「核軍縮に逆行する」との批判が出ていることに関し、首相は「そうは考えていない。核兵器のない世界に向け日米が協力する上でも、こうした信頼関係は土台になる」と反論した。
記者会見する岸田文雄首相=6日午前、広島市中区
平和記念式典の会場に入る岸田文雄首相(中央)=6日午前、広島市中区
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