自民党の河野太郎デジタル相は、9月の党総裁選に向け、週内に立候補表明する方向で調整に入った。関係者が17日、明らかにした。既に出馬に必要な推薦人20人の確保にめどを付けた小林鷹之前経済安保担当相は、19日に国会内で出馬会見する方針。岸田文雄首相の不出馬表明によって石破茂元幹事長のほか、林芳正官房長官や加藤勝信元官房長官ら10人程度が出馬に意欲を示すなど混戦必至の情勢で、推薦人の争奪戦が予想される。 河野氏は衆院当選9回。出馬すれば2021年の総裁選に続き3回目となる。関係者によると、16日に所属する麻生派会長の麻生太郎副総裁に立候補の意向を伝え、麻生氏は了承した。20日に総裁選日程が決まるのを待って正式表明する方向だ。 茂木敏充幹事長は17日、金沢市で記者団から総裁選対応を問われ「夏の間に考えたい」と述べるにとどめた。従来通りの立場を維持し、党内情勢を慎重に見極めるとみられる。 小林氏は同日、新潟県燕市で講演し「数の力で人事やカネを動かすのではなく、能力や経験に基づく人事を行う」と訴えた。
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