岸田文雄首相が9月の自民党総裁選への不出馬を表明し、「ポスト岸田」レースに号砲が鳴りました。派閥解散後に初めて迎える「派閥なき総裁選」は混戦模様です。出馬を探る主な候補者たちの現在の心境に迫りました。
(1)黙る石破茂氏、自民党総裁選5度目の挑戦へ期待と重圧
世論調査で上位を走り続ける石破茂氏。党内の空気を読まない愚直な発言は、政治不信を募らせる一般の人々の共感を呼ぶ。国民からの高い期待は石破の原動力であり、時には重圧になる。…記事を読む
(2)茂木敏充氏、総裁選へ「光秀」批判恐れず 原点の経済改革
茂木敏充氏は「首相になってやりたいことはある」と公言する。企業の新陳代謝を大胆に進め、日本を再び成長軌道に乗せる。経済改革へのこだわりは政治家としての原点でもある。…記事を読む
(3)小泉進次郎氏、出馬判断「自分で決める」 憲法改正に意欲
支持率低迷への懸念を強める自民党内から、世論調査で上位にくる小泉進次郎氏への待望論があがる。動くときは今かを熟考する小泉氏。高校球児だった経験から「迷ったときはフルスイング」を持論とする。…記事を読む
(4)河野太郎氏の本気、こだわりの「脱原発」を軌道修正
河野太郎氏はこだわってきた「脱原発」の方針を事実上軌道修正した。現実路線への転換は今回の総裁選にかける本気度を映す。自らが属する麻生派の幹部らとの会合を重ね、党内で唯一残った派閥内の支持固めを急ぐ。…記事を読む
(5)小林鷹之氏「もう若手じゃない」 出馬するなら真剣勝負
「刷新した自民党」を体現できる候補として急浮上する小林鷹之氏。議員になって12年。経済安全保障相として閣僚も務めた。世代の歯車とともに政治の歯車を回す――。そんな姿勢を示す小林氏の背中を中堅・若手議員が押す。…記事を読む
(6)高市早苗氏、保守票分散を憂慮 再挑戦へ仲間づくり意識
「政策のもとに人が集う。政局は苦手」と公言してきた高市早苗氏の意識は変わりつつある。仲間との会合を積極的にこなす。安倍晋三元首相という後ろ盾を欠く今回の総裁選は前回と異なり、高市氏自身の器を試す場になる。…記事を読む
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