【ニューデリー共同】日本、インド両政府は20日、外務・防衛閣僚協議(2プラス2)をニューデリーで開いた。共同声明を発表し、宇宙・サイバー分野での連携や、2008年に署名した「安全保障協力に関する共同宣言」改定を含む安保協力の推進を確認。海上自衛隊の新型護衛艦に搭載されている通信アンテナの輸出に向けた調整加速も表明する。
日本から上川陽子外相と木原稔防衛相、インドからジャイシャンカル外相、シン国防相が出席。冒頭、上川氏は両国の安保協力に意欲を示した。木原氏は「自由で開かれたインド太平洋の実現のためにはインドの理解が不可欠だ」と述べた。
共同声明では、インド太平洋地域で影響力を強める中国を念頭に、一方的な現状変更の試みに訴えることなく、国際法に従い、紛争の平和的解決を追求する姿勢を打ち出す。
自衛隊とインド軍による共同訓練を歓迎。米国、オーストラリアを加えた4カ国の協力枠組み「クアッド」への関与推進を確認する。
共同宣言は、対テロや核不拡散など安保協力を促進する内容。年内を見込むモディ首相の訪日時に、改定する共同宣言に署名する方向だ。
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