上川陽子外相(71)=岸田派=は20日夜(日本時間21日未明)、訪問先のインドで記者団に対し、9月の自民党総裁選への立候補の意欲を改めて強調した。「誰一人取り残さない魅力ある国」や「対話を重ねた参加型の民主主義」を掲げ、「政治家として新しい発想で国づくりをしていく必要があると考える中、(総裁選へ)飛び込むことを決断した」と訴えた。

 上川氏は「総裁選の場は国民とさまざまな課題について意見を交わす絶好のチャンス」と指摘。昨年9月からの外相としての経験を振り返りながら、「日本の経済力が弱くなる中、日本の存在感は後退していると感じる」とした上で、「期待される日本の役割を果たし続けるためには、大きな発想で改革していく必要がある」とも語った。

 岸田派では林芳正官房長官(63)も出馬に向け準備をしており、上川氏は立候補に必要な推薦人20人の確保が課題となっている。総裁選への自らの意欲を明確に打ち出すことで、存在をアピールする狙いがあるとみられる。(松山紫乃)

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