防衛省は今月末にまとめる2025年度予算概算要求について、過去最大の8兆4989億円とする方針を固めた。関係者が21日、明らかにした。海上自衛隊にサイバーや電磁波領域の作戦能力を統合する「情報作戦集団」を新編。航空自衛隊で宇宙領域を担う「宇宙作戦団」創設も盛り込む。

政府は23~27年度を防衛力の抜本強化期間とし、5年間で約43兆円を確保する。25年度は計画3年目に当たり、最終の27年度は8兆9000億円とする方針。

海自の情報戦部隊は艦艇や航空機は持たない見通しで、実際の戦闘に先行して生じる電子戦やサイバー戦などの機能を一元化する。米海軍で同様の機能を持つ第10艦隊を念頭に、22年策定の防衛力整備計画に創設が明記された。

航空自衛隊が公開した宇宙作戦隊のデモンストレーション=2021年11月、東京都府中市の空自府中基地

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