自民党総裁選への立候補を表明する石破元幹事長=24日午前、鳥取県八頭町

 自民党の石破茂元幹事長(67)は24日午前、地元の鳥取県八頭町の神社境内で、党総裁選への立候補を表明した。総裁選に5度目の挑戦となるのを踏まえ「38年間の政治生活の集大成、最後の戦いとして原点に戻り、全身全霊で支持を求めていく」と述べた。派閥裏金事件を念頭に、政治資金の透明性向上に最大限努力するとして「ルールを守る政治、ルールを守る自民党を確立する」と訴えた。

 総裁選に正式に名乗りを上げたのは小林鷹之前経済安全保障担当相(49)に続き2人目。

 石破氏は高い知名度を誇る一方、党内基盤が弱く国会議員票の上積みが課題だ。雇用や所得の向上に努め「47都道府県が持っている可能性を最大限に引き出すことによって、地方を守る」と強調した。

 次期衆院選に関し「(国会の)本会議あるいは予算委員会で議論して、なるべく早い時期に行われるべきだ」と語った。

 今月の共同通信世論調査で、石破氏は次期総裁にふさわしい人のトップだった。派閥裏金事件の影響で党勢が低迷する中、国民の人気を背景に、党内の支持を広げたい考えだ。

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